現場編3 【 逃げ場の無い不動産投資 その2 】

最近、ここ数年で、物件を購入されたサラリーマン投資家の方々からのご相談をよく頂きます。

その賃貸経営の中身をお聞きするにつれ、今はなんとか収支の均衡が保たれているのですが、
ここから先を考えると、
「毎年の収支を合わせていくのは、かなり厳しいのでは?」
という内容の方が多いように思えます。

なぜこのような事になってしまっているのでしょうか?

  • 購入してからの、市場の激変?
  • リーマンショック等で景気が悪化したから?
  • 自分の賃貸経営ノウハウが至らなかったから?

などの原因なのでしょうか?

いいえ、それも多少ありますが、それだけではありません。

そして、いちばん愕然としたのは?

それにご本人自身が気づいていない事なのです。

この危機意識の薄さは?

まさに、ゆで蛙のような状況に酷似しています。

なぜこのように、自分や家族の資産をかなり危険にさらしているにも関わらず、
平気な顔をしていられるのか?

最初は、私もその神経を疑ったりもしましたが
どうやら、このような方も実は被害者だったのでは?
と最近は思うようになりました。

そこで考えてみたところ、根本原因がわかりました。

それは、購入時に間違った知識で、業者(不動産会社・建築会社・エセコンサルタントほか)に
洗脳された為、それ以降は、何も疑う事もなく、備える事もせず、破綻の時を迎えるしかない。

こんな構図が見えてきました。

全て購入時(または建築時)に決まっているという事実。
これに尽きるのです。
   =
購入した時の仕組みで、何年後に賃貸経営の危機を迎えるか? が決まる!!

と言う事だとしたら、皆さんは、どう思われますか?

購入時に、不動産会社や建築会社の利益を得ようとする思惑を、
消費者の方は知識不足の為に、
見抜けず、業者側が物件を売る(建物を建てる)為のその場限りの無責任な都合のよい理屈に
洗脳されてしまったら、もう後はないという事なのです。

間違った状況=将来破たんする可能性が高い を素直に成功すると納得して(実は間違い)
喜んで(ぬかよろこび)しかもそれを信じているために自分の危機には気づけないと言う、
駄目な宗教にはまってしまうパターンに酷似しているのです。

ひどい話ですから、残念ながらはまってしまった方は早くその状況に気づいて
リカバリーしてほしいと切に願います。